イタリアでのチップの定義
日本人の方が、イタリアに来られてから、戸惑うのが「チップ制度」ですよね?
アメリカでは、チップが義務になっているので、渡米したことのある方は、イタリアや、ヨーロッパ諸国にも
同じような制度があるのでは?と思っていらっしゃる方も多いと思います。
日本では、ない制度なので、特に、外国に行かれる方は、最初は慣れずに困る習慣ですよね。。。
イタリアでは、チップ制度は、「義務」ではありません。
日本でいう、「お心付け」という感じで、レストラン、タクシー、ホテルのポーターなどに、支払われることもありますが、決して義務ではないので、ご安心ください。
ただし、こんな場合は、支払ったほうがマナー違反にならないという場合を
ご紹介させていただきましょう!
チップの払い方
直接、現金で渡す方法(レストランなどで)
勘定をテーブルに持ってきてもらって、
料金に上乗せしてチップを払う。
例えば、46ユーロの食事代だったときは、50ユーロを置いて、
おつりは要りませんというのが、とてもスムーズです。
または、サービスしてくれたcameriereウェイターやウェイトレスに直接手渡しで、
チップを渡すということも可能です。
最近は、テーブルの上にチップを置いていくと、
レストラン内に、泥棒が入ってきて、勘定ごと持って行ってしまうという事件も発生しているので、
直接、手渡ししたほうが安全です。
クレジットカードなどに上乗せして支払う
クレジットカード清算の際に、勘定の下に、チップを記入する欄があります。
(通常は、ここにチップの金額を記入してくださいと、店員から言われる場合が多いですが)
そこに、チップの金額を記入すれば、カードで精算することが可能です。
チップの金額の目安
ホテルや宿泊先にて
支払い方:
枕下や、ベッドサイドテーブルに置く
直接手渡し
チップの金額目安:
ホテルのランクにもよりますが、2-4つ星ホテルでしたら、
2ユーロ前後が通常です。
スーツケースを運んでもらった場合も同じような金額を渡します。
5つ星クラスのホテルでは、5ユーロ以上を渡しているのが相場です。
レストランにて
支払い方:
直接手渡し
テーブルに置く
クレジットカードのチップ記入欄に書く
チップの金額目安:
レストランのレベルにもよりますが、
カジュアルなトラットリアや、オステリアといった場所は、
テーブルについてくれた店員さんへの心付けという感謝の気持ちですので、
3-5ユーロで(テーブルにつき)大丈夫です。
高級レストランとなりますと、金額の10%というのが相場ですが、
イタリアの場合は、サービスや、お食事内容が気に入らなかったり、美味しくなかったりした場合は、
特に、チップを残していく必要はございません。
特に、待たされたり、間違って別のお皿を持ってきたりした場合は、
チップは無しで大丈夫です。
タクシーにて
支払い方:
直接手渡し
チップの金額目安:
タクシーは、走行距離にもよりますが、
10-20ユーロでしたら、1-2ユーロ(ですから、10%)が相場になります。
ただし、イタリアのタクシーは、運転は荒く、車内も汚く、ドライバーも携帯電話で話しながら
運転なんていうのが通常ですので、そんな時は、チップは支払わなくて大丈夫です。
そもそも、イタリアのタクシーの運賃は、
人数3人超えると、超過料金、スーツケース1個につき超過料金、深夜、祝日料金、呼び出し料金など、
追加料金が加算されているシステムですので、個人的には、チップはあげなくてもいいと思っています。
(もちろん、とても良いマナーのドライバーも一握りはいるのですが、そんな人に当たるのは、
幸運としか言いようがありません)
チップを支払わなくていい場合
1)美術館や、博物館など
チケット料金を払っているので、特に、チップなどは必要ありません。
2)病院や、クリニックなど
3)美容院やエステなど
4)ファーストフード