Scuola del Cuoio
スクオーラ デル クオーイオ 皮革職人専門学校
学校の歴史
「Scuola del Cuoio」スクオーラ ディ クオーイオは 第2次世界大戦後に聖フランシスコ修道会の修道士とゴーリ家とカジーニ家の協力によって、設立された職人学校です。
戦後、貧困の最中にあったフィレンツェの町では、戦争で親を失った孤児達に、手に職を持たせることによって、労働の機会を与えることによって、生活費を稼ぐ機会を与えようというプロジェクトでスタートしました。
修道士たちは、元々、修道院だった場所を提供したので、今でも、上階の職人工房兼店舗は修道士たちの部屋(CELLA)と長い廊下の後が残っている、歴史ある建物になっています。
上記の写真の職人工房に使われている長い廊下の部分は、まさに、修道士達の僧房があった廊下であり、この廊下に現存するメディチ家の紋章や、フレスコ画は、当時ルネッサンス時代のオリジナルなのです(フレスコ画は、ギルランダイオの弟子が描いたとされます)
この学校の第一期生は、ピサの戦災孤児院(聖フランシスコ会派の)から派遣された学生たちで、当時のフィレンツェの職人たちは、皮革や、職人技を彼らに熱心に教えたそうです。
技術を習得し始めた生徒たちは、鞄やレザースーツケース、卓上用のレザー小物、ジュエリーボックスを製作し、金箔をレザーに焼いて装飾する伝統工芸を22金を使用してデコレーションし始めました。
1950年5月には、高品質の職人が製作した製品の需要が高まり、職人工房は、下請けではなく、直接お客様を受け入れて販売する権限を持てるようにまで成長していきます。
この時期は、アメリカ軍の第6軍や、アメリカ空軍、ヨーロッパ中のアメリカ大使館が良いクライアントとして登場してきた頃になります。
この名声から、当時アメリカ合衆国の大統領であったアイゼンハワーの書斎のレザー小物もすべて、このScuola di cuoioが提供したものを使用されていたと言うぐらい、アメリカでは、評判の高いレザー商品を提供していました。
イタリアの外務省の協力を得て、当時フィレンツェ市長であったGIORGIO LA PIRA氏は、1年に2人発展途上国からの奨学金の生徒を当校に受け入れる体制をスタートします。
1950年代終わりには、法務省の申請より、フィレンツェの刑務所「LE MURATE」の囚人と少年刑務所の囚人たちの為の、職人養成コースも提供し始める事になります。
未だにこのような、職人コースを受けた囚人たちは、出所してから、トスカーナ、ヴェネト州のレザー工場にて働き続けている人々が存在するのです。
1972年には、学校長であるMarcello Gori氏は、囚人の職業教育の貢献者と言う金メダルを受賞し、彼の高品質な製品と、伝統継承力を認められたのです。
また、当校の名誉は、サンタクローチェ教会地区を皮革製品職人街として、発展させていくことにも貢献することができました。
但し、今現在でも、当校は、設立当時の様に、修道院との共存をしており、聖フランシスコ会派の修道士と、ゴーリ家は、今でも彼らの哲学をお互いに理解しあい協力しあい、今日のスクオーラ ディ クオーイオを保っております。
今でも、両者は、世界中から当校に学びに来る生徒達を大歓迎し、世界に例の無い、伝統工芸品であるイタリアンレザーの職人技を皆さまに経験していただけることを、誇りに思っております。
当校の授業カリキュラムは、フィレンツェの伝統工芸である皮革職人技を何世紀にもわたって、受け継がれてきた方法を守り続けながら、職人マエストロを常に生徒達の横につけ、一人ひとりに沿って、教えていく方法を取っています。
レッスンは、修道院の一階のラボラトリーにおいて行われ、半世紀前の職人道具を使いながら、5世紀前の修道院の古いレンガ造りの建物内にて、時代を背景に行われています。
学校料金表
スクオーラ デル クオーイオ 皮革職人専門学校 2017年 学費料金表
コース内容 | 3か月コース | 6か月コース |
---|---|---|
コース開始日 | 毎年3回 (1月、4月、9月) | 毎年1回 (1月) |
コース期間 | 3か月 | 6か月(約720時間) |
料金 | 5600ユーロ(消費税と入学金込) | 9800ユーロ(消費税と入学金込) |
コース時間 | 10:30-13:30 14:30-17:30 | 10:30-13:30 14:30-17:30 |
コース詳細 | レザー製品モデル製作テクニック モデルの機能とモデル製作の発展 マテリアル分析 レザーとテキスタイルの分析、研究 テクニックと機能の特徴 伝統職人工芸ラボラトリー 伝統工芸からの発展とTecnica taglio vivo Tecnica rimbocco Tecnica filettoのアプリケーション レザーの縫製とスカルニトゥーラカット、準備と組立 | レザー製品モデル製作テクニック モデルの機能とモデル製作の発展 マテリアル分析 レザーとテキスタイルの分析、研究 テクニックと機能の特徴 レザーとなめし皮の製品段階 現在の市場マーケティング 皮革展示会LINEA PELLEの見学 伝統職人工芸ラボラトリー 伝統工芸からの発展とTecnica taglio vivo Tecnica rimbocco Tecnica filettoのアプリケーション レザーの縫製とスカルニトゥーラカット、準備と組立 機械1でのレザー縫製 機械2でのレザー縫製 手縫い縫製 最終試験;デザイン、テクニック、マネージメント |
短期コース
レザースクール 「Scuola del Cuoio」では、上記の長期コース以外に レザー職人芸を短期間で学びたい方の為に、ショートコースも用意しています。
職人学校の経験ある職人講師が、他ではできない素晴らしい職人体験をアシストしてくれます。
:短期コースは、リクエストによってオーガナイズすることが可能です。
(特に、決められた日程と言うのはありません)
この短期コースを希望する学生たちが、都合のよい日程を指定することができます。
フィレンツェに来る、観光客グループ、学生グループ、など滞在を更に文化的に魅力のあるものにするためには、ピッタリの経験となることでしょう。
コース名/内容 | 料金 |
---|---|
半日コース 3時間 レザーブックカバー製作 授業の初めに、学校の歴史とアクティビティの説明さらに、使用するマテリアルの簡単な説明 その後、ラボラトリーに入り、レザー職人マエストロが、カッティング、モデリング、仕上げ加工をレザーブックカバーの製作過程にて教えていきます。 (マテリアル料金は授業料に含まれています) | 参加人数1名の場合 一人 €210.00 2名の場合 1人 €150.00 3名の場合h 1人€140.00 4-10名の場合 1人 €120.00 11–16名の場合 1人 €110.00 (消費税は含まれておりません。) |
1日コース(6時間) ショルダーバッグか、レザー額縁 授業の初めに、学校の歴史とアクティビティの説明さらに、使用するマテリアルの簡単な説明 その後、ラボラトリーに入り、レザー職人マエストロが、モデリング、仕上げ加工をショルダーバッグかレザー額縁の製作過程にて教えていきます。 (マテリアル料金は授業料に含まれています) | 参加人数1名の場合 一人 €310.00 2名の場合 1人 €275.00 3名の場合一人 €265.00 4 – 10名の場合 €240.00 11 – 16名の場合 €220.00 (消費税は含まれておりません) |
1日コース(6時間) レザーベルト(サイズオーダー) 授業の初めに、学校の歴史とアクティビティの説明さらに、使用するマテリアルの簡単な説明 その後、ラボラトリーに入り、レザー職人マエストロが、モデリング、仕上げ加工をレザーベルト(ハンド縫製、麻糸加工)の製作過程にて教えていきます。 (マテリアル料金は授業料に含まれています) | 参加人数2名の場合 1人€350.00 3名の場合 €275.00 4-10名の場合 €230.00 11 – 16名の場合 €210.00 (消費税は含まれておりません) |
1週間(5日間 30時間) 授業の初めに、学校の歴史とアクティビティの説明さらに、使用するマテリアルの簡単な説明 金箔仕様のデモンストレーション見学 その後、ラボラトリーに入り、レザー職人マエストロが、レザー製品(眼鏡ケース、書類ケース、その他)の製作過程にて教えていきます。 (マテリアル料金は授業料に含まれていません) | 1500ユーロ (消費税は含まれておりません) コース時間 10:00-13:00 14:30-17:30 |
スクオーラ デル クオーイオ 皮革職人専門学校 からの日本人の皆さまへのメッセージ
本校は、世界中からのレザークラフトを学びに来る生徒さんに、フィレンツェの伝統工芸である皮革職人芸の伝統と技術を正確に、伝統芸を順守して、教えていくための職人学校です。
伝統を学ぶに相応しい、歴史ある建物サンタクローチェ教会と言う13世紀の建築の中で学べるのも、当校の特徴の一つとなっています。
特に、日本からの留学生の方には、当校は、日本人の講師や、日本人の職人が数名おりますので、語学的にも不自由なく学んでいただくことができる学校です。
皆さまのお越しをお待ちしております。
レザースクール 校長 ゴーリ氏
学校概要
学校名 | スクオーラ デル クオーイオ |
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責任者 | Gori marcello (Presidente) |
運営 | 私立 |
都市 | フィレンツェ |
住所と学校のある階 | Via San Giuseppe 5R 50122 Firenze, Italia 地上階と2階 |
TEL | Tel.: (+39) 055.244.533/4 Fax: (+39) 055.248.0337 |
info@scuoladelcuoio.com | |
学校のサイト | http://www.scuoladelcuoio.com
// |
最寄り駅 | 最寄り駅:フィレンツェ駅より徒歩20分 バス停留所名 23,番、C3「tintori」 |
創業年 | 1950年 |
●申込み関係
オンライン申込み | 可 |
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オンライン支払 | 不可能 |
支払い方法 | 銀行振込、クレジットカード(Visa、master ) |
申込み条件 | 18歳以上 |
申込み必要書類 | 特に無 |
仮入学許可証発行 | 発行不可能 |
本登録必要書類 | 特に無 |
キャンセルについて | お申込み後キャンセル料金発生 (お申込み金額100%) |
学校の写真ギャラリー
学校内の様子
イタリアンレザーは、大変カラフルで美しい事で評判です
日本人講師がいるので、語学も安心です!
レッスンの様子
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レザー縫製のミシン
レッスンの様子
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