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イタリア現地情報:イタリアの医療制度 | イタリア留学サポートの “イタリアーナ”

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イタリア現地情報:イタリアの医療制度

公開日: : イタリア現地情報

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イタリアの医療制度について

イタリアの医療制度は、日本の医療制度とは、かなり異なる部分があります。
特にイタリア留学中に、病気やケガなどに遭った際には、必ずイタリアの医療機関にて
問診や検査、手術を受ける必要がありますので、イタリアの医療システムがどのようなものなのかを把握しておくことが必要です。
勿論、留学ビザでいらっしゃる場合は、必ず保険への加入が義務化されていますので、
あまりこの保険制度とは、関係なく、診療を受けられる場合が多いと思いますが、
かなり長期での留学をお考えの場合は、このSSNシステムも知っておくと、いいかもしれません。
ここでは現地での医療システムの全体像と、実際の現地医療生情報をご紹介します。

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過去行われた主要統計(OECD)においては、イタリア医療制度はクォリティー、効率性、成果に於いて、ヨーロッパの中でもかなり良い評価を受けています。
イタリア国民の平均寿命は世界6位でヨーロッパ諸国の中では4位という成績を誇っています。

イタリアの1人当たりの医療費は平均3010ユーロで、他のヨーロッパ諸国と比べると
そのコストは低いので、良い健康状態をローコストで実現できていると言う結果報告が得られています。

但し、イタリアのこれからの宿題としては、州ごと(地方ごと)に医療品質とサービスの格差があるために、それを国全体で均一化してくべきという課題があるのが実情です。

イタリアのSSNカード

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イタリアの保健制度は1978年にSSN(Servizio Sanitario Nazionale、国民保健サービス法)が制定されたことから始まっています。
但し近年では各自治体の保健予算が財政困難に陥っているために、サービス提供の悪化、病院のベット数の減少、人員の削減をやむなくされ、国民の医療体制に対する不満が募っているのが現状です。

特に、留学中にちょっとした怪我(捻挫や、打ち身などの軽傷の場合)や、病気で公立の病院にかかろうとすると、長蛇の列と長時間の待ち時間を強いられ、イタリア人の中でも、途中であきらめて、帰ってしまうという人がいるくらいです。
ですので、自分の怪我や病気の程度をある程度考えて、病院まで行く必要性が本当にあるのか、判断してから病院にかかることをお勧めいたします。
勿論重症の場合は、救急病院ではすぐに手当てする義務があるので、ご安心ください。

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基本的に、イタリアの医療サービスは、国営とプライベートのミックスとなっています。
公共医療に関しては、国民保健サービス(Servizio Sanitario Nazionale、通称SSN)において、提供されます。このサービスは、全ての国民とイタリア滞在者に提供されています。ちなみにこの財源は100%税金によってまかなわれています。

上記の公共医療サービス制度はホームドクター制になっており、SSNによって各担当医が割り当てられます(居住地区によって、担当医リストの選択ができます)。

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ホームドクターは一人当たり最大1500人の患者を受け持つことができるので、
ホームドクターの予約を取るのもかなり大変になっています。(今日具合が悪いので、予約センターに連絡すると、ひどいときには1週間後の予約になりますと言われることもあります)
ホームドクターは一週間に最低5日は診療を行う義務があります。
(但し一日中ではなく、半日の診療となります)
ホームドクターの費用は全てSSNが支払うので、患者は一切お金を支払うことなく、診療を受けることができます。

担当医師が不満なときは受け持ち数が空いている医師に無料で変更できる。
もし、自分の担当ドクターが不満な場合、引っ越しした場合などは、その自治体の受け持ち数が空いている医師に変更することが可能です。

薬に関しては、担当医が必要と判断した場合に、処方箋ricetta medicaが発行されます。抗生物質や、ステロイドなどの必要不可欠な薬においては、殆どが補助金がでるので、自己負担額は患者の所得によって(累進制)になっています。
薬は、FARMACIA薬局にて購入することが可能です。(町中には24時間オープンの薬局が交代制システムで取り入れられています)
イタリアでは、外科手術、入院医療に関しては、公共病院は収入に関わらず無料となっています。但し、外科手術の待ち期間は、数か月から半年以上となることが多いので、
イタリアではプライベートに専門医に頼んでウェイティングリストに、無理やり入れてもらうというコネの世界がまだ続いているのが現状です。

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留学ビザ(滞在許可証 学生studio)でSSNに加入する方法
*費用 149,77ユーロ 、毎年1月1日から12月31日まで有効
(例:留学期間が10月1日から次の年の9月末までの場合は、2年分の費用を支払う必要があります)
*SSN加入する際は、オリジナルのpermesso di soggiorno滞在許可証の提示が求められるので、警察署からもらう控えだけでは、受理してくれませんので、お気を付けください。
*各自治体のASL (Azienda Sanitaria Locale)の窓口にて申請することができますが、
時期によっては長蛇の列に並ばなければならないので、早目の行動がお勧めです。
*申請の際の必要書類
Permesso di soggiorno=オリジナルの滞在許可証
Certificate di residente=住民票
Codici Fiscale=税金番号: agenzia delle entrate税務署に行って取得または、サイトからも取得可能。

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